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過去のニュース(2014年)

2014.06.16 トーナメント

女子3C、短距離戦を制したのは東内那津未!

第15回アダム・エメラルドカップ

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強敵との接戦を繰り広げ、東内那津未が優勝

6月15日(日)、東京都新大久保の『ビリヤード小林』で『第15回アダム・エメラルドカップ』が開催された。スリークッションの女子短距離戦に集まったのはプロアマ含めて20名。今大会最大の特徴は、1セット5点の2セット先取というフォーマット。なんと言っても、2点入れば「スリーモア」の声がかかるのだ。撞く方にとっても観る方にとっても、常に終盤戦という緊張感が漂う。

第13回、第14回と大会を連覇中だったのは肥田緒里恵。だが、この日の肥田はベスト8入りをかけた一戦で東内那津未に1-2で惜敗。裏に回ったところで林奈美子に0-2で敗れ、早々と姿を消すことになってしまった。

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会場となった『ビリヤード小林』

ベスト8からはシングル戦。肥田に勝った東内は現全日本選手権者の西本優子との5-4、5-4の大接戦を制してベスト4入り。林との準決勝も1-1からの第3セット、先にワンモアをかけられながらも逆転で第11回大会以来の決勝進出だ。

今回は3名の韓国勢が参戦して全員がベスト8入り。その中から宋恩周が準決勝で福本綾香を捲り勝ちして上がってきた。男子は世界トップレベルにある韓国だが、女子はまだまだ発展途上。前回の世界選手権でベスト4を独占した日本は格好の目標だということもあり、日本の試合に参戦したいという韓国女子は多いのだという。

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強敵肥田、全日本を取った西内も倒し東内が決勝へ

現在の韓国ナンバー2だという宋の上背を活かしたプレーはパワフル。しかしさすがに海外戦の決勝では緊張が上回ったか、第1セットは5-0で東内が先制。第2セットは初球を外したものの宋が5-2で取る。勝負の第3セット、東内は初球から3点当ててリードを奪い、宋の追い上げを抑えてゴールに飛び込んだ。

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今大会ベスト8選手達

東内は2010年の第11回に続く大会2勝目。また12年の世界制覇以来、初めての優勝となった。「全日本選手権のあとあまり練習が出来ず、決して調子は良くなかった」と語った東内。「今日は自分の決めたことだけキチンと出来るように考えて撞きました。今年はこれから試合が続くので、この結果を活かしていきたいです」女子キャロム界の次戦は7月6日(日)の『第24回レディースオープン3Cトーナメント』。一回り強くなった世界チャンピオンのこれからに期待したい。

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