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過去のニュース(2014年)

2014.04.20 トーナメント

浦岡隆志が照屋勝司を下して全国初V!

第26回北海道オープン閉幕

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今年の北海道オープン優勝は浦岡隆志!

昨日から開催されていた『第26回北海道オープン』は、浦岡隆志が決勝戦で照屋勝司を逆転で下して幕を下ろした。浦岡のプロ公式戦優勝は6度目で、全国タイトルは意外にも初。表彰式後は感極まった様子で「嬉しい。ホンマ嬉しい」と喜びの言葉を繰り返した。一方、決勝で敗れた照屋は初優勝を狙ったが、惜しくも5度目の正直は叶わず。

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会場は『JRタワーパセオB1F テルミヌス広場』特設会場

ベスト16からスタートしたこの日、完全抽選の結果、昨年の日本ランキング1位(土方隼斗)と3位が(田中雅明)初戦で当たるなど、朝の抽選から大小のドラマが始まった。そんな中で浦岡は初戦で昨年ランキング2位の羅立文を撃破すると、続くベスト8では大井直幸、準決勝では土方という、客観的に見ても極めて厳しい枠から進撃を続けた。そして決勝で迎える相手は照屋勝司。

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大勢のギャラリーの注目の中決勝戦が始まった

その照屋も1回戦の高野智央戦を皮切りに、竹中寛鈴木清司という実力派の先輩をなぎ倒してのファイナル登場。札幌駅地下を行き交う大勢のギャラリーと関係者に見守られてスタートした決勝戦は、序盤で照屋が快調にポイントを重ねて、9ゲーム先取(交互ブレイク)で5−2とダッシュに成功する。だが、浦岡が肝要なポイントと思われた第8ラックをマスワリで返すと、テーブル上の流れも一変することとなる。

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照屋、初優勝に挑むも今回は惜しくも叶わず

続くゲームで照屋が上がり際のトラブルで1点を献上した後に浦岡が更に1つ加点して同点に追いつくと、完全に浦岡に追い風が吹き始め、結局、7連続得点という大逆転を果たして北海道オープンを制した。浦岡はジュニア世代から活躍し、2007年にはアジアインドアゲームズで日の丸を背負って戦った実績も持ち、プロ仲間からもその実力を高く評価される存在。だからこそ、心から待ち望んだビッグタイトルだったに違いない。

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遂に浦岡がビッグタイトルを獲得

また今回はベスト16人中、東日本勢が11枠を占め、準決勝はすべて東日本組という東高西低の風も吹いた。そんな中で頂点に上り詰めた浦岡は、プロ歴15年を過ぎ、若き技巧派は円熟味も備えつつある。副賞として贈られたカニを味わった後は、プロプレイヤー浦岡隆志の第2章幕開けとなる予感がする。あと1歩に終わった照屋、3位フィニッシュとなった鈴木、土方らの巻き返しとあわせて東日本勢力図動向にも注目していきたい。

Akira TAKATA