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過去のニュース(2014年)

2014.04.02 イベント

手応えと可能性を示したイベント

ビリヤード検定サテライト会場より

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サテライト会場の1つで吉岡正登プロが所属する大阪府大阪市の『POOL STUDIO』


3月30日の日曜日。今年の年度変わりは増税前の駆け込み需要、それに伴う宅配便各社の荷物の遅延も叫ばれておりました。そんな春の日、皆さまはいかがお過ごしでしたでしょうか? 池袋の『ビリヤード・ロサ』をメイン会場として『ビリヤード検定』が行われたことは既報の通りですが、全国のサテライト会場参加店の多くもこの日にテストを開催しました。

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大井直幸プロが検定官を務める大阪府大阪市の『マグスミノエ』


西日本でも事前の予想を上回る計17箇所で行われ、中でも大阪府と福岡県ではともに5箇所が会場となり、勢いを感じさせるところでした。特派員は今回、サテライト・アンテナ会場的に早い段階での開催が決まっていた『POOL STUDIO』(以下、スタジオ)さんと、ジュニア選手が多く参加すると見込まれた『マグスミノエ』(以下、マグ)さんにお邪魔してきました。今日はそこで見た素敵なお話を3本立てでお届けいたします。

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スタジオ会場 小学生も1人


吉岡正登プロが検定官を務めるスタジオ会場。そこに1人の男性が『見学』に来られていました。大阪市内のビリヤード場で店長を務められている方で、「次回はウチの店でも開催できるよう見て学んでおこうと思いまして」とのこと。ご自身がビリヤードをほとんどプレーされないとのことで、実際に会場を訪れて次への準備を整える姿勢に頭が下がりました。これはお店の進化だけでなく、業界全体の前進へと繋がる一歩ではないでしょうか。

同じくスタジオ会場には小学生が1人参加していました。何でも昨年に家族で行った海外旅行で、一番思い出に残ったのが「ホテルにあったビリヤードを楽しんだこと」だったそうで、帰国後もビリヤード場へ足を運ぶ子供を見て、「それだったらスクールに入った方が良いのでは?」と、インターネットで検索をしたところ自宅近所にあるスタジオがヒットして受講するようになったとのこと。検定に限らず、新しい愛好家の誕生は嬉しいですね。

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ジュニアプレイヤーの参加者が多いマグ会場


そして最後にマグ会場から。今回の検定で検定官を務めた大井直幸プロ(夫人の由希子プロは試合のため不在)は、実は明後日発売の『CUE'S』に夫婦対談で登場していただいています。その中で大井プロは「趣味のスポーツ(の楽しみ)は勝敗だけじゃないんだけど、ビリヤードは身近に勝敗がありすぎる」という1つの問題点を提起をしています。そして今回のテストを終えて「勝敗がない。それがいいよね」と、記事とシンクロするコメント。検定が示した新しいビリヤードの楽しみ方を実感できる機会となりました。

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親子での参加者も


総括しますと、テストそのものも盛況で好感触。また改良につながる提案や指摘も聞くことができ、今後のさらなる発展と普及を実感することができました。何より老若男女の愛好家が、自分に応じたレベルで楽しんでいること、終了後も熱心にプレーされていたことが印象的でした。その中には母子で受験されたケースもあり、ビリヤードが持つ特長の1つを証明した例だと言えるでしょう。

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レベルの高い大阪のジュニア達


しかし子供達のショットスキルは、総じてかなり高い域にあります。近い時期に「大阪のジュニア大集合!」的な企画案も交わしてきました。ご期待ください。そして最後に。今回は時間の都合で訪れることが叶わなかった多くのサテライト会場の主催者と参加者の皆さま。会場の数、参加者の数だけドラマがあったことと思います。様々なエピソードをお持ちの方も多いことでしょう。ぜひ編集部まで、そんな勝ち負けにとらわれないストーリーもお寄せ下さい。全国のビリヤード愛好家の方へお届けいたします。

Akira TAKATA