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過去のニュース(2014年)

2014.03.22 トーナメント

見応え充分のファイナルリーグ、スタート!

第9回ヤマニカップ

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ファイナルリーグ1日目、3連勝と好スタートを切った船木耕司

トッププロ達の総当りリーグ戦は本当に面白い。考えてみれば、今の日本のキュースポーツ公式戦(キャロム、ポケット、スヌーカー全て)で、最後までリーグ戦形式で進行する大会は少ない。このヤマニカップと年末の『全日本プロ3C選手権』ぐらいだろうか。海外トップ選手も交えたリーグ戦となると、このヤマニしかない。

第9回を数える『ヤマニカップ』は、3月20日(木)から4日間の日程で開催。今日(22日)は大会3日目で、「Final Stage」が始まっている。ここにコマを進めたのは、1st Stageと2nd Stageを突破した6名のトッププロ達(JPBF)と3名のシード選手だ。進級者の6名は、昨年度日本No.1の船木耕司を始め、島田暁夫新井達雄森陽一郎界敦康田名部徳之というベテラン~中堅プレイヤー達。

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サンチェスも順調に勝ち星を積み上げている

シード選手は、本大会8年連続出場のダニエル・サンチェス(スペイン)、初来日のフィリポス・カシドコスタス(ギリシャ)、そして、ヤマニの顔であり日本のエースでもある梅田竜二(JPBF)という3名の世界チャンピオン達。キャロムファン垂涎の豪華な顔ぶれと言う他ない。この9名によるハイレベルな戦いをひと目見ようと、会場の『ビリヤード ヤマニ』の特設観客席は多くのギャラリーで埋まっていた。好きな選手の試合を何度でも観られるというのもリーグ戦の利点だろう。

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ギャラリーが注目する中、初来日のカシドコスタスは世界レベルのプレーを披露

Final Stageは9名の総当りリーグ戦のため、一人あたり8試合を消化する。当然1日では終わらないので2日間で行われる。本稿の執筆時では、3回転が終わったところ。全勝者はサンチェスと船木のみで、優勝候補の梅田は初戦の田名部戦を、カシドコスタスは3戦目の森戦を落としている。こうなってくると、サンチェスと船木耕司の勝ち星数と直接対決(明日)の結果次第だが、全体的に混戦模様で推移する可能性がありそうだ。

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連覇を狙う梅田は初戦黒星スタートとなったが、リーグ戦はまだまだ序盤

さて、注目のカシドコスタスだが、その風貌はまさにギリシャ彫刻のような偉丈夫。恵まれた巨躯を活かして、パワフルで派手な球を撞く......のかと思いきや、かなり緻密なボールコントロールに長けた堅実派という印象。当たり始めるとテンポよくランを積み上げてくる。ジュニア期に世界ジュニア3連覇、2009年には世界選手権を制覇したその実力、初戦から片鱗は見せているが、全開モードはまだまだここからのはずだ。

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会場の『ビリヤード ヤマニ』。明日はさらに好カードが目白押しだ

現段階でタイトルの行方を占うのは時期尚早だが、8勝0敗~7勝1敗~6勝1敗1分あたりが優勝ラインだろうか。2日間で40点ゲームを8試合というのは、当の選手達にとっても撞き応え十分のフォーマット。勝敗の鍵となるのは、終盤(2日目)の体力・気力・スタミナの容量ということになるかもしれない。

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