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2014.03.18 プレイヤー

西日本左右の両エースに想う(前編)

炸裂したアラフォーパワー

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15日(土)開催のGPW-2優勝の川端聡


川端聡田中雅明は、ビリヤード界なら知らぬ者はいない有名人。2005年に始動した『西日本グランプリ』の優勝数でも、2人がトップ争いを繰り広げ、全51戦中19勝。つまり、3度開催すれば1回以上は川端か田中のどちらかが勝っている計算となる。

だが、ビリヤードが上手いということを除けば、極めて共通点が少ない両者。"ダイナマイト・レフティ"川端が大阪なら、"手球のアーティスト"田中は京都。遠征先でも山を探して登ろうとするのが左腕のエースなら、基本的に部屋でじっとしているのが右腕のエース、といった具合だ。

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16日(日)開催のローテーション優勝の田中雅明


先週末に姫路で行われた『西日本グランプリ第2戦』と『全日本オープンローテーション』の2連戦で、そんな2人が優勝を飾ったことは既報の通り。今回はそんな左腕の両エースにスポットを当ててみたい。アマチュア時代は川端が先輩格であったが、今ではお互いに"アラフォー"世代。タイプは異なるものの、トッププロとして長きに渡り君臨し続ける同世代の存在へと変わりつつある。

『大阪ローテーションクラブ時代』(ORC)に、数多くのアマチュアタイトルに留まらず、大きなオープン戦などでも上位常連だった川端。彼はプロ入り後も、信条とするアグレッシブなビリヤードを貫き、2006年のアジア大会で金メダルを獲得した以降も、更に磨き上げられた精度で国内屈指の技巧派として評価される。そんな今もなお、随所でスピード&パワーの魅せるダイナミックなプレーを披露する。

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一方の田中はハーフスピードを多用した手球のコントロールにこだわり、そのスタイルは国内のみならず世界中でもレアなもの。先のローテーションでも、球数が多く組み立てに制約が多い種目であることを、まるで楽しむかのようなランアウトの数々を披露した。ライバルたちに「上手い」という言葉を吐かせているのも、田中のプレースタイルを反映したものだろう。

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これは余談となるが、ビール党として田中が周囲に知られる存在であれば、球に死角なしと評される川端はアルコールにめっぽう弱かったりする。このように、様々な角度で見ても明確にコントラストを描き出す2人。ただ、アマチュア時代から突出したプレイヤーとして認められ、プロ入り後も成長を続けてきた点はまったく合致している。後編では、そんな彼らが共通して持つ認識などを、次世代のプレイヤーがスターになるためのヒントとして記してみたい。

Akira TAKATA