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過去のニュース(2014年)

2014.02.17 イベント

「タップ」を取り付ける喜びと奥の深さ

ビリヤード・ロサ主催『カルチャーセミナー』

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2月16日(日)、前々日に日本各地に降り注いだ大雪が路上脇に山積する中、東京・池袋『ビリヤード・ロサ』(以下ロサ)が主催する『第3回ビリヤード・カルチャーセミナー』が開催された。

講師を務めた『(有)山本春也商店』の入江洋介氏が、タップの種類や成り立ちなどの説明を1通り終えると、そこからは過去2回のセミナーとは異なり「D.I.Y」で熟練した技術を教えていく。もちろん、刃物を用いての作業が求められるため、入江氏やロサのスタッフによる「参加者に万一のことが起きないようにするための細心の注意と気配り」の基に体験授業は進行した。

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作業台に並んで座る参加者

一連の作業に初めて取り組む参加者達は、不慣れな工程が上手くいかずに四苦八苦する場面も見受けられたが、入江氏のアドバイスや参加者の多少のミスへの同氏とロサスタッフの見事な"リカバリー"もあって、それぞれ失敗することなく取り付けを完了させ笑顔がこぼれる。

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『(有)山本春也商店』の入江洋介氏

初体験の参加者が多かったためセミナーは所定時間を越えてしまったが、各人の表情は慣れない難しい作業の中でも笑みが絶えなかった。取り付け後には自身で取り付けたキュー(キューはハウスキュー、持参のキューそれぞれだった)で時間を気にせず試し撞きしていたことがその裏付けと言える。

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松村プロも作業をサポート

「これからは自分で取り付けに挑戦してみたい」という参加者がいる一方で、「こんなに大変だとは思わなかった。やっぱり専門家にお願いする方が私はいいですね」と笑いながら述べた参加者もいたが、普段何気なく使用しているキューの先に取り付けられた小さいパーツが、どのような工程を経て実用段階に至っているのかを知ることができたことは貴重な経験となったはず。こうした知識、経験を得られるからこその「カルチャーセミナー」なのだ。

セミナーの最後には、第4回目の内容についてもイベントの運営に尽力した松村浩道同店所属プロ(JPBA)から告知され、ビリヤードにまつわる『心理学』を題材にすることが明らかになった。日程は現在のところ3月23日(日)を予定しているようだが、詳しい内容はロサからの正式な発表を待ちたい。ご興味がある方は参加のご検討を。