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過去のニュース(2013年)

2013.11.05 トーナメント

アマ3C日本一は、九州の古屋敷亮一!

第63回全日本アマチュアスリークッション選手権大会

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55大会ぶりに九州にタイトルをもたらした古屋敷亮一


「国内アマ3C界に新しい風が吹いた」と言えるのではないか。11月3日~4日(日ー月・祝)に福岡県北九州市の『ビリヤード 淡路』で行われた『全日本アマ3C』は「初」や「数十年ぶり」といった記録の数々に彩られたメモリアルな大会となった。

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大会の舞台となった『ビリヤード 淡路』


本大会には大会3連覇を狙う本松良(関東。優勝者シード)の他、全国各地区から19名が参加。合計20名のトップアマ達はまず、5名☓4組に別れてセミ・ファイナルリーグを戦い、各組上位2名を残す。残った8名はさらに4名☓2組に別れてファイナルリーグを戦い、両組の1位同士が優勝決定戦へ臨むシステム(3位決定戦と5位決定戦も有り)。全ての試合は25点ゲームで行われる。

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全国から20名のトップアマが九州に集った


淡路の4台のテーブルで2日間に渡ってトップ選手同士の激しい戦いが繰り広げられる中、計8試合を戦い、一敗も喫することなく優勝まで登り詰めたのが、地元、九州地区代表で会場の淡路をホームグラウンドとする古屋敷亮一。今回が3度目の全日本アマ3C出場となった古屋敷は、セミ・ファイナルリーグで亀井日出男(関西)と中島宏典(関東)、そして、ファイナルリーグでは本松という3名の優勝経験者との直接対決を制した。「特にファイナルリーグ1発目の試合で本松選手に勝てたのが大きかったと思います」(古屋敷)。

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3連覇を狙った本松良だったが、今回は3位でフィニッシュ


2段階のリーグ戦を終えて、初めて優勝決定戦に進んだ古屋敷は、その相手にこちらも大会出場3度目で、勝負強さを武器に初めての優勝決定戦進出を決めた山下真一(関西)を迎えた。試合は序盤は一進一退の攻防となったが、中盤以降に当たりを取り戻した古屋敷が、最後は6点のランを繰り出して見事に撞き切りでの初優勝を決めた。グランドアベレージ「1.226(1位)」が示すように、古屋敷は2日間を通して小気味いいテンポで良く当てていた。なお、ハイラン賞は11点で長澤一智(関東)が、ベストゲーム賞は河本明(九州)が獲得している。

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準優勝の山下真一


35歳の古屋敷は元ポケットビリヤードプレイヤーで、九州トップアマとして活躍し、プロ公式戦で3位に入った過去もある。4年前に3Cに転向し、以降、毎日のようにキューを握ってきた。全日本アマ3Cで去年は3位入賞。そのプレーを見て、「近いうちに大きなタイトルを獲るだろう」と予測した他地区の選手も少なくなかったという。

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優勝の古屋敷は2日間を通してハイアベレージなプレーを見せた


「スリークッションの奥深さや技術を教えて下さった北谷好美プロ(JPBF)を始め、淡路の皆さんの声援に感謝しています」(古屋敷)

実に39大会ぶりに九州の地で開催された全日本アマ3C。それを制したのが、55大会ぶりに九州の選手であったこともまた、この第63回大会を特別なものにしたのではないだろうか。来年、古屋敷選手がディフェンディングチャンピオンとしてどのような戦いを見せるのかが今から楽しみだ。

T.KOBAYASHI(B.D.)