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過去のニュース(2013年)

2013.10.31 トーナメント

ひとつの終わりと2人のスタート

女子テンボール世界選手権はステージ2へ!

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大会の舞台はいよいよ特設会場へ


残念ながら日本勢5人がトライしたステージ1は、通過者を出すことはできませんでした。しかし野内麻聖美の奮闘は特筆すべきものでした。5回の予選中(エントリーできたのは4回)2度の決定戦進出。近年の国内外戦におけるアベレージの高さを、あらためて実力であると示したステージ1であったと思います。

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予選5・決定戦のバンキング。左がフィリピン期待の14歳、チェスカ・センティーノ


また不運もありました。当初のアナウンスでは『予選5の通過枠は2』となっていたので、ファイナルへ進んだ段階で野内の通過が確定するべきところでした。しかし前日から「予選5の枠は1以上を保証」、当日には「予選5の枠は1」と示されたので、それに納得してエントリーした以上は、文句を言っても愚痴にしかなりません。

そして「自分が負けたのだから仕方がない」という姿勢を貫き、最終予選で勝ったチェスカ・センテーノ(14歳のフィリピン人)を試合直後に祝福し、ジョークを交え家族とも談笑する野内を見るにつれ、一流選手の洗練された美しい振る舞いを感じずにいられませんでした。

そんな野内の奮闘と面白さについては別の機会に書かせてもらうことにして、後藤田佳奈が『ビリヤード合宿』と自身のブログで形容したほどの、本当に本当にハードなステージ1を腐ることなく、全力で最後の1球まで狙って撞いた5人全員に敬意を表したいと思います。

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苦行にも近かったステージ1終了後に揃って食事会


そしてステージ1組の5人は通訳兼ドライバーのシャンといっしょに、今回の遠征で初となる食事会をしました。日本にいるのかと錯覚するようなキレイな店内、美味しいイタリアン・メニュー、ワイン、ビール、コーラを堪能。苦楽をともにし、苦行から開放されたような安堵感、笑いの絶えない素敵な時間でした。

なお昨日のステージ2組は『プレス・カンファレンス』『プレイヤーズ・ミーティング』を経て、特設で各20分割り当てられた練習を行ってホテルに戻りました。この練習風景を見ると、シード組の場馴れ感やショットの切れ味などを頼もしく感じました。そして今日の日本時間午後3時から梶谷景美夕川景子が揃って出陣です。

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練習中の夕川景子とそれを見守る梶谷景美


今後の情報ももちろん、ツイッター(@BAB_CUES)やフェイスブックから発信していきますので、ぜひそちらもチェックしていただければ幸いです。

5人の挑戦が終わり、同時に2人の新しいチャレンジが始まります。それではフィリピンよりレポートを続けます! See you!

●ステージ2グループ分け

■グループ1
キム・ガヨン(韓国)、Newsome Kim(アメリカ)、Mirjana Grujicic(ベネズエラ)、Anna Mazhirina(ロシア)、Jennifer Vietz(ドイツ)、高梦(中国)

■グループ2
梶谷景美(JPBA)劉莎莎(中国)、Rebecca Wagner(アメリカ)、Soledad Ayala(アルゼンチン)、Ine Helvik(ノルウェー)、パク・ウンジ(韓国)

■グループ3
陳思明(中国)、Emily Duddy(アメリカ)、Caroline Roos(スウェーデン)、Allison Fisher(イギリス)、チャ・ユラム(韓国)、頼慧珊(台湾)

■グループ4
Kelly Fisher(イギリス)、Naomi Williams(カナダ)、Martine Christiansen(ノルウェー)、付小芳(中国)、Charlene Chai(シンガポール)、呉晶(中国)

■グループ5
夕川景子(JPBA)韓雨(中国)、Brittany Bryant(カナダ)、Jasmin Ouschan(オーストリア)、Elmira Karoubi(イラン)、チェスカ・センティーノ(フィリピン)

■グループ6
林沅君(台湾)、Jennifer Barretta(アメリカ)、Kamila Khodjaeva(ベルギー)、Meenal Thakul(インド)、周婕妤(台湾)、ジュリアン・ゴー(フィリピン)

■グループ7
譚禾耘(台湾)、アイリス・ラノーラ(フィリピン)、Marika Poikkiokki(フィンランド)、Angeline Ticolau(インドネシア)、ルビレン・アミット(フィリピン)、畢竹清(中国)

■グループ8
蔡佩真(台湾)、Vivian Villarreal(アメリカ)、Johanna Espinoza(ベネズエラ)、Oliwia Czuprynska(ポーランド)、呉芷婷(台湾)、潘暁婷(中国) Akira TAKATA