WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2013年) > サムライが地元でV斬り

過去のニュース(2013年)

2013.10.20 トーナメント

サムライが地元でV斬り

第11回兵庫オープン

13hyogo_all.jpg

大会終了後、大会ベスト4と開催と運営に尽力した関係者達


昨日から開催されていた『第11回兵庫オープン』は、今年も休日のショッピングを楽しむ家族連れなどにビリヤードの楽しさを伝えた。最高視聴率は兵庫県のマスコットキャラクター『はばタン』や3人のプロ(川端聡栗林達吉岡正登)によるトリックショット・ショーが獲ったものの、トーナメントも例年以上の人が足を止め、特に決勝戦は一般客が多く観戦していたことも印象的だった。

13hyogo_hall.jpg

会場となった『ニッケパークタウン』特設会場


今年で特設も4年目。同年数重ねてきた『体験コーナー』は年々人気もアップしてきた様子で、兵庫ローテーションクラブ(HRC)のメンバーや地元の松田翼プロたちは、手慣れた様子で初めてキューを握る子供たちの手ほどきを行った。中には「去年もらったキューを持ってきました」という参加者も。

イベント色の強い大会だが、トーナメントの盛り上がりも一際。特に今年は番狂わせも少なく、準決勝は枠順に羅立文竹中寛、川端聡、青木亮二という豪華なメンバーが出揃った。そして川端が土壇場からの逆転で、竹中は序盤に得たリードを守り切る格好で、それぞれ決勝戦へ駒を進めた。

13hyogo_kawabataw.jpg

準優勝の川端聡。イベントにトーナメントに大活躍


こうして兵庫オープン最多勝(過去に3勝)の川端と、地元兵庫の不動のエースである竹中のファイナルが、休日の買い物客がまだ多く行き来する午後5時にスタート。選手紹介では「サムライ」と紹介された竹中が『斬る』の構えを見せるサービスも。序盤、川端のミスを竹中が着実にポイントにつなげる格好で一気に4-0とリードを奪う。さらに流れを掴んだ竹中は7-1と大差をつけてのリーチ。

13hyogo_toujo.jpg

地元の竹中は、選手紹介でもパフォーマンス


交互ブレイクの8ゲーム先取というフォーマットでは決定的なスコア差と思われたが、次マスから流れは一変して、川端が5連続ポイントで7-6まで迫る。だが最後は竹中がチャンスを生かして取り切って、兵庫オープン初優勝を決めた。「地元の大会だけに是が非でも獲りたかった」と満面の笑みを浮かべ、司会者からの「最後にサムライのポーズを」とのリクエストにも快く応えて、明るいムードの中で大会の幕を下ろした。

13hyogo_takenaka.jpg

兵庫オープン初優勝。大会を多いに盛り上げた竹中


準備から運営に奔走してきたHRCのメンバーは閉会後も会場の撤収に力を合わせ、この記事を書いている間にも、華やかな〝特設会場"は元のフリースペースに姿を戻りつつある。多大な時間と労力を大会成功のために費やされたすべての関係者に敬意を込めて。

Akira TAKATA