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過去のニュース(2013年)

2013.09.14 トーナメント

船木、ブロムダールを破って二連覇!

JPBF東日本プロマスターズ特別大会 第9回アカデミーZ戦

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大会二連覇を果たした船木耕司


会場を沸かせ、そして味方に付けたプレーだった。船木耕司がファイナルでスウェーデンのT・ブロムダールを破って、大会二連覇を達成。何よりも「船木が公式戦のファイナルで、あのブロムダール相手に逆転勝ちを決めた」ということが素晴らしい。

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会場となった東京・五反田の『ビリヤードアカデミーZ』


プロ公式戦としては珍しい平日開催となった『JPBF東日本プロマスターズ特別大会・第9回アカデミーZ戦』。9月12日~13日(木―金)、東京・五反田の『ビリヤードアカデミーZ』に31名が集結し、スリークッションの30点ゲーム、シングル・イリミネーション(ベスト8以降は40点ゲーム)というフォーマットで競い合った。

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世界トップのプレーを魅せた準優勝のT・ブロムダール


ディフェンディングチャンピオンの船木と、特別参戦のT・ブロムダールは13日のベスト16から登場。船木は鈴木剛、宮下崇生という全日本選手権ウィナーを倒した後に、セミ・ファイナルで2007年世界チャンピオンの梅田竜二をも退けてファイナルへ。

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3位タイの梅田竜二


一方、ブロムダールは高橋朋隆、竹島欧、界敦康という今勢いのある若手・中堅プレイヤー達を次々と粉砕してファイナルへ。界とのセミ・ファイナルでは13イニング・40-23という鮮烈なパフォーマンスを披露。2アベペースの界のさらに上を行くという、世界選手権優勝6度のトッププレイヤーにふさわしい快勝だった。

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3位タイの界敦康


こうしてファイナルは船木vsブロムダールという、2人のシード選手の激突となった。船木はこれまで国内外での公式戦でブロムダールに1度も勝ったことがない。会場の予想も「ブロムダール有利」に傾いていただろう。実際に、試合はブロムダールのペースで進み、19イニング終了時で船木23-33ブロムダール。

しかし、ここから船木が当てに当てる。20、21イニングと2度の5点ランで同点に追い付き、続く22イニングで7点ランが炸裂。この間ブロムダールは1点を当てただけ。船木が強烈な末脚を使い、一気に並び、そして抜き去った。「お見事」としか言いようのない逆転勝利だった。

「相手はブロムダールですし、負けてもともとという気持ちもあった。良い意味で気楽に向かえたファイナルでした」

笑顔でそうコメントした船木は、この勝利で2度目のJPBF3Cランキング年間MVPに王手をかけたと言って良いだろう。そして。この後に控えている『世界選手権』、『アダム杯プロ選手権』というビッグゲームをどう戦うのか、船木のプレーを引き続き注視したい。

T.KOBAYASHI(B.D.)