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過去のニュース(2013年)

2013.04.06 トーナメント

持永隼史、挑戦権を獲得!

第22期球聖戦・挑戦者決定戦

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見事挑戦者の座を獲得した持永隼史


6日午後4時、現球聖、喜島安広への挑戦権を獲得したのは元『名人』の持永隼史だった。

神奈川・川崎の『メッカ』で争われた『球聖戦・挑戦者決定戦』。東日本代表の持永隼史と西日本代表の永井博明がナインボールの7ゲーム先取×3セット先取というフォーマットで対戦し、持永がセットカウント3-1で勝利した。

過去に『名人位』に就いていた持永が実績十分で有利という見方が多数派だったが、蓋を開けてみれば、オープニングゲームをマスワリで決めた永井が、第1セットを7-5で奪取。「歴だけは長いですから(笑)」と笑う永井だが、随所に冴えたショットを繰り出し、このセットの主導権を確実に握っていた。

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惜しくも敗れた永井であったが、随所で好プレーをみせた


しかしここから、「指先に血が通うようになってきた」持永が持ち前の高い技量を発揮し始め、マスワリ率も上昇。第2セットを7-2、第3セットを7-4で取り返す。現在、持永は東京在住。会場の川崎は近いため、この日は多くのサポーターが会場に詰めかけていたが、彼らの声援が強く持永の背中を押す。

そして迎えた第4セット。もうテーブルコンディションも掌握したのだろう。全くプレーリズムを乱すこともなく、効果的なセーフティと安定感ある取り切りを繰り出す持永。現球聖の喜島が至近距離で見守る中、持永は着実に加点していき、永井の反撃を3点に抑えて7-3、セットカウント3-1で勝負を決めた。

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第2セット以降は持永のオールラウンドな上手さが光った


「相手の永井選手の巧みさや安定感に序盤は呑まれましたが、仲間の声援があって立ち直れました。明日はトップ中のトップである喜島選手との対戦。こんな舞台で撞けることがありがたいです。楽しい試合になると思います」(持永)

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決戦はいよいよ明日。会場は神奈川県川崎の『メッカ』だ


さあ、明日は遂に大一番の球聖位決定戦だ。挑戦者・持永が名人と球聖のダブルタイトル保持者となるのか。あるいは現球聖・喜島が3度目の防衛に成功するのか。日本トップアマ同士の戦いは、7ゲーム先取の5セット先取というタフなフォーマットで行われる。春の嵐の中、明日午前11時にバンキング開始だ。

T.KOBAYASHI(B.D.)