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過去のニュース(2013年)

2013.03.18 トーナメント

13歳の全日本王者が誕生!

第53回全日本ポケットビリヤードB級選手権大会

3月17日(日)に『第63回全日本ポケットビリヤード選手権大会』が開催されて、大井直幸が2度目の優勝を果たしたのは既報の通りだが、同時開催の『第53回全日本ローテーションB級選手権大会』では史上初となる快挙が達成された。

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半世紀以上の歴史を誇る本大会で中学生の優勝は初! しかも田中汰樹(たいき)君はまだ1年生だ


同大会はオープンクラスと併催の形で「B級以下の選手」を対象に開かれる、NBA(日本ビリヤード協会)が主催する伝統ある全国大会だ。ここで弱冠13歳、中学1年生の選手が優勝を遂げて、歴代選手権者にその名を刻み込んだのだ。

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ファイナルのバンキング。手前に写っているのはオープンクラスとB級、2つの『竹田杯』


中部地方代表として愛知県から参戦し、一日で名を知らしめたシンデレラボーイの名は田中汰樹(たいき)君。田中選手は予選の1回戦で敗れて敗者側に回るも、2連勝を決めて決勝トーナメント(ベスト32)へ進出すると、さらに5連勝、計7連勝を飾って堂々の日本一へと輝いた。スポーツ新聞ならさしずめ『汰樹(大器)早成』の見出しが躍るところだろう。

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B級の入賞上位4名。左から酒井裕一(3位タイ・関西)、はざま和宏(準優勝・関西)、田中汰樹(優勝・中部)、菊池靖正(3位タイ・関西)


ジュニア育成を命題に掲げる業界が沸くこのニュース。先駆けて彼のプロフィールを紹介したい。ビリヤード愛好家である両親の影響で初めてキューを握ったのは3歳と早かった。しかし本格的にプレーをするようになったのは一昨年末のことで、競技者としては1年少々のキャリアというから、今回の優勝はゴールデンエイジの吸収速度の速さを示す結果だといえるだろう。

中学では卓球部に所属し、ハウストーナメントの参戦などを除けば、キューを握るのは週末のみだという田中選手。写真を見ていただければ伝わると思うが、上達の絶対条件となるフォームとストロークが非常に美しい。さらに試合中の落ち着いた様子や、楽しそうにプレーする姿など、見ていても頼もしいプレイヤーで、きっとA級のプレイヤーとしても活躍する日も近いと予想される。

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ショット直後のフィニッシュが美しいのは上級者の共通項だ


「憧れのプロは?」との問いに「栗林(達)プロです」と返した田中選手。それを同会場にいた栗林プロに伝えたところ、「嬉しいですね。でも、実は彼とは目が合ったんですが、その眼差しが『同じステージに行きますから』って言っているような、不思議な感じがしたんです」と興味深いコメントも。

「将来はプロ選手になりたい」という田中選手。栗林プロだけでなく、現役のプロや関係者たちも皆、彼が難敵となって同じ土俵に切り込んで来る日を心待ちにしているに違いない。

この機会にあらためて記しておくと、ビリヤードはJOC(日本オリンピック委員会)に正式加盟するスポーツで、アジア競技大会の金メダリストは文部科学大臣表彰を受けた実績もある。田中選手のますますの活躍を祈るとともに、ジュニア育成の環境整備は大人たちの手でより加速させていかねばならないことを肝に銘じて。

なお、キューズでは『ビリヤード情熱女子』とあわせて『ビリヤード界のホープ』として中学生以下の少年少女プレイヤー情報も募集いたします。がんばれ! 未来の世界チャンピオンたち!!

Akira TAKATA