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過去のニュース(2013年)

2013.03.04 トーナメント

梅田竜二、意地の2勝目!

第8回ヤマニカップ

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海外ツートップを向こうに回し、見事優勝を果たした梅田竜二

わかっていたことではあるが、やはり海外ツートップの力は抜きん出ていた。しかし、日本開催、ホームグラウンド開催の意地を梅田竜二がしっかりと見せてくれた。『第8回ヤマニカップ』は今年も、「いちビリヤードクラブ開催の、国際レベルのトーナメント」として成功裏に閉幕した。

3月2日・3日の両日、選ばれし9名による「ファイナルステージ」が40点総当りリーグ戦形式で行われた。場所は東京・小岩の『ヤマニ』。9名の内、6名が予選からの進出者で残る3名がシード選手だ。

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会場となった東京都江戸川区の『ビリヤード ヤマニ』

改めてシードの3名を紹介すると、まずは開催店所属プロであり、'07年世界チャンピオンの梅田。本大会3連覇を狙う「スペインの至宝」ダニエル・サンチェス。そして、ヤマニカップに初出場となる「スウェーデンの天才」トルビヨン・ブロムダールだ。

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サンチェス(準優勝・左)vsブロムダール(3位)のゲームはどちらも譲らずドローに

この2人の試合は常に観客席直近のテーブルで行われるように設定されており、会場に詰め掛けた多くのギャラリーはその至高の技に目を凝らし、溜息を漏らしていた。結局、サンチェスは、今年の『東京オープン』覇者の萩原孝昌に敗れた以外は黒星なし。

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5位の萩原孝昌はサンチェスを19キューで撃破した

一方、ブロムダールはベテラン、島田暁夫と引き分け、梅田に敗れた。最後に行われたこのツートップの直接対決はどうだったのか? 先に上がったのはブロムダールだったが、サンチェスが根性で引き分けに持ち込むという、なんとも心憎い結末となった。

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4位の島田はブロムダールとドローの熱戦を展開した

そして梅田はサンチェスに敗れたが、この1敗を最後まで守り切り、第2回大会以来となる2度目の優勝を飾った。もしサンチェスが最後にブロムダールに勝っていれば、勝ち点でサンチェスと梅田が並び、アベレージで上回るサンチェスの3連覇となるところだった。ここがリーグ戦の面白さか。梅田は自らの手でブロムダールを討ち取ったのが大きかった。

「海外の2名はさすがに良く当てていて、アベレージも高かった。僕が優勝できたのは少し棚ボタな結末だったかな?(笑)  でも、これが勝負ですからね。僕も丁寧に撞けていたと思いますし、ブロムダール戦は良かったと思います」

そう語った梅田の視界には、5月の『全日本選手権』が入ってきている。

〈T.KOBAYASHI(B.D.)〉