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過去のニュース(2012年)

2012.12.24 トーナメント

大井直幸が戦績も視聴率も独走!

2012プレーバック・ JPBA男子

今シーズンを振り返るとすれば、大井直幸に始まり大井直幸に終わった1年だったと記してよいだろう。最終戦である『全日本選手権』を前にランキング1位を確定させた独走ぶりは、近年にない快挙であり、A・パグラヤン(カナダ)に敗れた『関西オープン』や"サムライ"竹中寛がJPBAのオープン戦で初優勝を遂げた『北陸オープン』でも準優勝という成績で存在感を存分に知らしめた。

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2012公式戦初タイトルは3月の『西日本グランプリ』第2戦が皮切りだった

また公式戦のタイトルは西日本グランプリの2勝と北海道オープンの計3つにとどまったが、『名古屋オープン』と『奈良エキサイトオープン』、そして今月頭に開かれた『兵庫オープン』での優勝によって3試合で7桁の額に及ぶボーナスも獲得。その勝ちっぷりはまさに「トッププロたるものこうであれ」という圧倒的な強さを見せた。

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今年の大井は北の大地でもオールスターの共演を制してタイトルを獲得した(北海道オープン・4月)

また海外でも『ナインボール世界選手権』(カタール)で3位に入り、赤狩山幸男栗林達河原千尋らと参戦した『世界チーム戦』(中国)では世界の強豪を連破して準優勝を果たした。

この連戦後のCUE'Sインタビューでは「両方に優勝していたら(賞金で)500万円を持って帰れた。2週間の遠征でその金額なら夢はなくない」と語り、プロを牽引する自覚を備えた気概も覗かせた。

また世界戦といえば赤狩山も自身2度目となる『チャイナオープン』で3位入賞を果たしている。3年前であれば「惜しい!」と言われる戦績も、昨年に世界王者となったことで快挙の感は薄まっているが、世界戦において日本人が優勝候補と呼ばれる地位にいることを再確認する機会に。

むしろ世界戦3位を騒がれないことがカーリーの今いるポジションで、海を渡ったAkagariyamaの名がいかにビッグネームであるかも押さえておきたい。こう振り返ると今年は大井と赤狩山が海外戦では日本の2枚看板だったと言えそうだ。

再び国内に目を向けると、『全日本14−1オープン選手権』のファイナルで100点ハイランを叩き出した羅立文が日本ランキングで2位につけ、『ジャパンオープン』で"アジアを制した左腕"の健在ぶりを披露した川端聡が3位という成績でシーズンを終えている。

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『全日本選手権』ではF・ブスタマンテと記憶に残る名勝負を演じてシーズンを終えた(11月)

また4位の赤狩山の後ろに続く土方隼斗、栗林達らも世界戦で手応えを感じた様子で、直近の頂点獲りを描いて準備に余念がない。そして特筆すべきは7位の塙圭介の本格化で、その資質とキャリアをもってすれば先に名の挙がった面々に並び抜き去るイメージを描けた年になったのではないだろうか。8位の青木亮二もしかり。

『全日本選手権』では台湾勢がベスト4を独占する結果となり、不安を覚えたファンも少なくなかったかもしれないが、台湾は前出の『世界チーム戦』で世界の頂点に立った国。近隣の友好国だけに比較されがちではあるが、大井のインタビュー時の言葉を借りれば「台湾、フィリピン、イギリスが3強で、そこに続くグループに日本もいる」という状況が正確なところだろう。

さて、今シーズンのトップテンまで紹介すると、9位の北谷好宏が小倉の活火山なら、10位の吉岡正登は京都生まれのはんなりプリンスといったところか。キャラクターが揃っていることは頼もしい。

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今年最後のオープン戦『兵庫オープン』(12月)でも優勝して冬のボーナスをゲット

大井に始まり大井に終わったと言っても過言ではない2012シーズン。その実力とスター性は頼もしい限り。ただしプロ選手には大井の技術力と視聴率を上回る覚悟と危機感を抱いて欲しいと切に願う。来年はどんなシーズンになるのか楽しみにしつつカメラとレンズを磨きながら。