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過去のニュース(2012年)

2012.10.12 トーナメント

日本初のフォーマットを制するのは!?

グランプリイースト最終戦

今週末に東京の『バグース六本木店』(決勝会場。土曜日の予選は複数会場)で行われる『グランプリイースト』の第7戦にして今年の最終戦。これは極めて予測の難しい、しかし、だからこそ観戦するのが楽しみでならないトーナメントだ。

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現在GPランキングトップの土方隼斗。3年連続の年間MVPを狙う


大きな理由は、今大会ではJPBA国内公式戦史上初のフォーマットを採用していること。詳細はこちらでご確認頂きたいが、一言で言えば「難しいナインボール」になっている。プレイヤー向けに言えば「的球が入りづらいブレイクショットルール」だ。

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土方と同率トップ、虎視眈々とMVPを狙う羅立文


昨今のナインボールトーナメントは、ブレイクの出来不出来で勝敗が決することが多くなっていた。それを是正し、より総合技術力で争うようなフォーマットになっている。

実はこのグランプリイーストのルールは、各試合ごとに決勝日の会場、つまりお店側が決める権利を持っている。とはいえ、これまでは「定番の」ルールが選ばれることが多かった。

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開催店シードでベスト16から登場する西尾祐


しかし今回は、バグースに所属し、日曜日の決勝ベスト16にもシードされている西尾祐(JPBA)を中心に、この非常にタフな、ある種国際マッチかのようなルールが検討され、採用されるに至った。今現在もブレイクショットの研究を続けているであろう参加プロ達が、この「宿題」にどう答えるのかが見ものだ。

そして、このルール変更がグランプリイーストの年間ランキングレースにどう影響するのかも興味深い。現在のTOP7は以下の通り。

■Grand Prix East 2012  年間ランキング(最終戦前。上位7名)
1位  860pts  羅立文、土方隼斗
2位  720pts  栗林達
3位  700pts  浦岡隆志、塙圭介
4位  640pts  鈴木清司
5位  620pts  西嶋大策

何しろ1位の羅立文土方隼斗が同点のため、今大会の結果で勝った方がMVPに輝くことになる。直接対決が実現すればこれほど面白い試合はない。ただし、この2名の成績が振るわなかった場合は、優勝者には220ポイント入るので、栗林達、浦岡隆志、塙圭介にもMVPのチャンスがある。

「新ルール」と「MVP争い」の2点からも必見のグランプリイースト最終戦。決勝会場のバグース六本木店には、先日の『関東オープン』でも多くのギャラリーが詰め掛けた。今回も同等以上の人出が見込まれる。ぜひ前売りチケット(バグース六本木店で前日まで電話予約→当日受取可)を購入し、遊びに行ってみよう!
〈T.KOBAYASHI(B.D.)〉