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3月10日（日）埼玉県川口市にある『Link 西川口』にて、東日本の強者を決める戦い『東日本グランプリ第1戦』（GPE)が開催される。フォーマットはナインボール、10ラック先取の交互ブレイク、そしてJPBAローカルルールのランダムセルフラックが採用されている。前日の予選は『Link西川口』の他、『自遊空間アクティブ西浦和』（埼玉）、『ビリヤード・ロサ』（東京）、『アロウズビリヤード』（神奈川）、『バグース六本木』（東京）、『バグース川崎』（神奈川）の6会場で行われる。

前回大会優勝シードとして大井直幸、開催店シードとして塙圭介、2月10日（日）の北海道予選を勝ち抜いた小寺裕史、3月3日（日）東北予選で初戦から決勝まで、4名のJPBAプロに勝利して通過を決めたアマチュアの斎藤寛之（MPBA）、以上の4名が決勝日から登場する。


昨年は、大井が東日本移籍後初となるグランプリ第1戦で優勝。勢いそのままに第2・第3戦と3連覇を達成すると、12月の最終戦でも優勝し、年間MVPに輝いた。日本のトッププロがひしめき合っている東日本においてもその決定力・爆発力は群を抜いていた。今年はすでに関西・関東オープンが終了し、未だ大井の優勝は無いが、相性の良いこのグランプリという舞台で観客を魅了してもらいたいところだ。


大井以外に注目選手を挙げるとすれば、土方隼斗だろう。土方もグランプリでは昨年の第6・第7戦と連覇を達成し、大井に次ぐ2勝を挙げた。昨年のグランプリに限っての２人の対戦は3試合（第2・第3・第8戦）あったが大井の全勝という結果に終わった。しかし、結果以上に内容は激しく、3試合の内2試合（第2・第3戦）がヒルヒルと、紙一重の勝負が繰り広げられていた。今年から土方は（株）三木のNEWコンポジットシャフト『イグナイト』を使用しており、先日の『第35回関東オープン』では6年振り3回目の優勝を飾った。グランプリに限らず今年の土方は注目だ。


さらに、栗林達、羅立文も絶対に忘れてはいけない。栗林は優勝1回（第5戦）、準優勝2回（第1・第2戦）。羅は準優勝3回（第4・第6・第8戦）、3位タイ1回（第1戦）と、昨年は両者共に1年を通してコンスタントに成績を残している。今年は、栗林は『関西オープン』準優勝、羅は関西・関東オープンともに3位タイと、優勝まであと少しのところで悔しい思いをさせられている。2019年初タイトルを懸け、奮起してグランプリに臨むことだろう。


上記の4名は間違いなく優勝候補だ。しかし、何が起こるかわからないのが『東日本グランプリ』。ダークホースとなるプロや、アマチュア選手の快進撃の可能性も否定できない。激戦必至のグランプリ決勝日は11時試合開始となる。また、試合の合間には恒例の豪華商品が貰えるイベントや、プロとのペア8組による1ラック先取のペアマッチなども開催される。時間に余裕のある方は試合観戦とともにイベントに参加してみてはいかがだろうか。