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過去のニュース(2018年)

2018.11.12 トーナメント

アマローテ、干場修初戴冠、西野早苗は4連覇

全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会

10月10日〜11日(土・日)、愛知県名古屋市では「第66回 全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会 」が行われた。アマチュア全国大会の1年の締めくくりにあたるアマローテは、今年も「名東スポーツセンター」を特設会場に開催された。

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会場の名東スポーツセンター


A級、B級、女子級の3つの部に分かれ、全国の予選を勝ち抜いた猛者が集いローテーション、完全ダブルイリミネーションのフォーマットで競い合うアマローテ。A級は180点先取、B級、女子級は120点先取は今年も変わらず。ただ、昨年の男子A級の部に引き続き、今年は女子級も様々な分野で顕著な活躍或いは成果を挙げた個人や団体に対し贈られる「文部科学大臣賞」を受けての開催となった。

その女子級では西野早苗が今年も強さを見せた。西野は勝者側から勝ち抜き、決勝トーナメントへ進出。森三佐子、川村美穂の北海道勢2名をそれぞれ35点、97点に抑え決勝の舞台に立った。敗者側から決勝へと進んだのは、静岡の高橋有希。高橋は、予選で一度は敗北を喫した川村に対して、決勝戦進出をかけた女子級敗者最終で打ち勝っての決勝となった。

ファーストラックは西野が先行した。手球がサイドポケットの角に被り、隠れてしまった短クッションレール際の⑮を空クッションからポケットする勝負強さを見せて85−35でリードを取る。しかし、第2ラック、③への出しミスからファウルを喫した西野。カウント50−85でチャンスを得た高橋がキューの良く出た好プレーで一気に追い上げる。③から⑫まで取り切り、カウントは逆転の110-85。次の13番を入れれば高橋の勝利、プレーオフとなるはずだったが、ここで痛恨のミス。残り3球を取り切った西野が優勝を果たした。西野はこれで大会4連覇、5度目のアマローテ戴冠となった。

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左から3位・川村美穂(北海道)、優勝・西野早苗(大阪)、準優勝高橋有希(静岡)


一方の男子。
B級の部では大阪の藤本泰伸が表彰台の頂点に立った。予選を勝者側から勝ち上がった藤本は、決勝トーナメント2回戦で同じく大阪の勢渡達郎に敗北。敗者側へと回った。ちなみに決勝トーナメントへと上がった16名の内7名を大阪の選手が占め、レベルの高さが際立っていた。藤本は敗者側で森本晃章(大阪)、篭谷清志(兵庫)、小野貴生(大阪)を下して決勝へと進出。一度は敗れた勢渡と決勝で対決した。決勝戦は、バンキングを獲った藤本が序盤から走り、第2ラックで勢渡のスクラッチファウルから取り切って120−39で勝利。敗者側の藤本が勝ったことで、プレーオフが行われた。プレーオフでも藤本が優勢を保ち、120−39で勝利して、B級優勝を果たした。

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左から3位・小野貴生(大阪)、優勝・藤本泰伸(大阪)、準優勝・勢渡達郎(大阪)


A級の部では、東京の干場が初のアマローテ戴冠を果たした。予選勝者最終で静岡の秋本真吾に敗れた干場は、今年の京都オープン優勝している鏡園勝を敗者側最終で下して決勝トーナメントへ進出した。決勝トーナメントで干場は、小泉毅朗(静岡)、昨年の覇者である今村哲也(京都)、 羽切進一郎、再び秋本真吾、青柳高士(埼玉)と全国の強豪アマを制して決勝に上がった。その干場と対戦したのは、勝者側から負けなしで駆け上がってきた石川の杉本優太。どちらが勝ってもアマローテ初戴冠の決勝戦となった。

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決勝戦バンキング


注目の決勝は、点の取り合いになった。リードを奪い合う展開の中、干場優勢の158-82でチャンスを得た杉本。104点まで取り切ったが、次の⑨は悔しくも的球は穴前に残り、⑨⑩と取り切った干場が勝利した。

プレーオフもリードを奪い合う展開に。第1ラックは干場が僅かに優位の61−59でラック終了。第2ラック、杉本が取り切りを重ね104-66とするが、後半でミス。干場が136−104で逆転して第3ラックへと突入した。⑨インのブレイク後、出だしのセーフティ戦を制した干場は優位にゲームを進め、見事181−104で優勝を果たした。


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左から準優勝・杉本優太(石川)、優勝・干場修(東京)、3位・青柳高士(埼玉)


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写真提供/JAPAOn the hill!


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