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【特別企画】アダムジャパンの今!①

2024.03.18

キューメイキングと新製品情報を詳しく紹介

●新たなフェイズへ

3月中旬のある日、CUE’S編集部は久々に取材のために『株式会社アダムジャパン』の本社工場を訪れた。

1999年に埼玉県狭山市に移転して以来稼働し続けている本社工場は変わらぬ佇まいだったが、ここに1970年の創業から長きに渡りアダムの太陽としてキューメイキングを牽引し、日本のビリヤード界の発展にも貢献し続けてきた髙平睦生会長の姿はない。

元会長室であった応接室には、これまでアダムジャパンが取得してきた様々な特許証が飾られている

これまで取材の度にお会いして、開発中のキューのことから、これまで行ってきた数々の研究、そしてビリヤード界の未来についてまで、たくさんの話をしてくれていた会長。その笑顔を見ることができないのは寂しい限りだった。

……と、取材開始前にはそんな感傷的な気持ちもあったのだが、アダムジャパンは会長が昨年9月に他界されて以降、関口貴啓社長を先頭にして新たなフェイズに入り、一人ひとりがキューメイキングのスペシャリストとして、その歩みを着実に進めていた。

新たなマシンも順次導入し、精度と生産ペースもさらにアップしている

アダムジャパンならではの卓越した様々なハギ製作の技術を持つベテランから、新たに導入されたコンピュータ制御のマシンを操る若手までが連携を深め、より一丸となって製品開発や新企画にも関わっていくスタイル。これによって昨年から今年にかけて、持ち味はそのままでありながら、これまでにはなかった製品が誕生していたのだ。

フラッグシップである『MUSASHI』は全て本社工場で製作されている

伝統に加え、これまでになかった新たなチャレンジも進んでいる

そこで今回は、アダムジャパンのキューメイキングと新製品情報を中心に、4回のシリーズでアダムジャパンの今を詳しく紹介していく。次回はアダム本社工場で見せていただいたキューメイキングの現場、シャフト編をお届けする。

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