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Naollyの新たなる挑戦、新世代キューが明日発売開始!

2025.11.14

"純粋な一撃"を追求する『Naolly evolution』

ビリヤードプレイヤーにとって、キューは自らのパフォーマンスを左右する重要なパートナーだ。その選択には、性能、フィーリング、そしてブランドへの信頼が大きく関わってくる。その中で『Naolly』はジャパニーズブランドとして、これまでグリップレザー、タップといったパーツをメインにプレイヤーの感性に寄り添うプロダクトで着実に評価を高めてきた。

革の専門知識を活かしたグリップレザー製作からスタートしたNaollyは、その後、プレイヤーの意図を正確に手球に伝える重要パーツである「タップ」の開発に着手。数多くのトッププレイヤーからのフィードバックを基に生み出されたタップは、国内の競技シーンで広く受け入れられることとなり、現在では羅立文、栗林達&美幸夫妻、北谷好宏&英貴兄弟、さらに韓国キャロムのチェ・ソンウォンといった国内外のトッププレイヤーたちも「Naollyライダー」として使用。その背景には、常に「プレイヤーが求める本質は何か」を問い続ける、真摯なものづくりの姿勢があった。

そして2025年、Naollyはこれまでの経験と哲学を基に、新たな領域への一歩を踏み出す。キューそのものを開発する次なる挑戦だ。そのプロダクトの名は『Naolly evolution』。グリップ、タップと、プレイヤーのフィーリングの核心に触れるパーツを手掛けてきたブランドが、満を持して世に送り出すキューとは、一体どのようなものなのか。

Naolly evolutionが掲げるコンセプトは、極めてシンプルだ。それは、プレイヤーのワンショットから、パフォーマンスを阻害する可能性のあるあらゆる誤差や無駄を削ぎ落とし、”純粋な一撃”の実現を目指すこと。

そのためにNaollyが着目したのは、従来の木製キューが構造上抱えていた「誤差要素」で、具体的には、インパクト時に発生する微細な振動のムラ、エネルギーの伝達ロス、そしてシャフトの捻じれ。これらを徹底的に排除するアプローチから開発は進められたという。

その解決策として導入された独自のバットとシャフトの構造により、プレイヤーは「一点で突き抜けるような」シャープな打感を持ちながら、力の伝達は非常にスムーズに感じられるという。ショット時のパワーロスを抑え、長時間のプレーでもフィーリングが変化しにくい安定性、そして現代ビリヤードの重要なテーマである「トビ(deflection)」の最小化。Naolly evolutionはあくまでプレイヤーに寄り添った設計思想で形作られた。

今回はココボロと黒檀のストレートとインレイの3タイプが発売される

Naollyのものづくりに対する姿勢は、素材選びにも表れている。タップ開発で革の選定に妥協しなかったように、キューのメイン素材である木材にもその哲学は貫かれている。厳選された最高品質の木材だけを使用し、その特質を最大限に活かしたバットはもちろん、カーボンシャフトが主流になりつつ今、シャフトには超高密度グレードの木材の中から、さらに木目の詰まり具合、年輪密度、響きの均一性といった基準で厳選された「スーパーエリート材」を採用している。

バット、シャフトとも選りすぐりの素材を使用

ちなみに、ストロークの加速性能と直進安定性の両立を図るために独自の先端テーパー設計を採用したこのシャフトは、単体でも販売されることとなっている。

その他のスペックについても、標準装備のタップは『Naolly オリジナルM』、エクステンション対応でウェイト調整が可能となっているバットエンド、さらに固有のシリアルナンバーが刻印されたラジアルピンなど、Naollyのディテールへのこだわりが詰まっている。

グリップから始まり、タップでその地位を確立したNaolly。同社が一貫して追求してきたのは、プレイヤーのパフォーマンスを最大限に引き出すための「本質」であった。その探求は、今回キューというプロダクトで一つの形となった。

国内での発売開始はいよいよ明日。Naollyが創り上げた”純粋な一撃”とはどのようなものか、また、カーボンアイテムが続々と発表されている中で独自のコンセプトを貫くニューカマーが、ビリヤードアイテムの世界に新たな風を起こすのかにも注目したい。

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