復活組もニューカマーもとことん楽しもう!

6回に渡ってビリヤードの様々な魅力をお伝えしていくこのコーナー、後半戦に入った今回は、幅広いレベルのプレイヤー達を数多くレッスンしてきたバグースインストラクターの皆さんに協力いただき、ビギナーから中級者までを対象に、「これだけは覚えておきたいこと」「レッスンでよく聞かれるポイント」などをわかりやすくレッスンして頂きました。ぜひ動画を見ながら上達へのワンポイントをマスターして下さい。Enjoy billiards more!!


まず最初に登場して頂くのは、バグースインストラクターとして通常のレッスンだけでなく、本誌連載『トッププロ研究所』でもお馴染みのフォーム解析レッスンなど豊富な経験と実績を持つ西尾祐プロ。ここではビギナー向けに、見落としがちながら、これを最初に確認してマスターしておけば、必ず効率の良い上達に繋がるレッスンをお願いしました。中上級者の方にも一度確認してもらいたいポイントです!

  • 正確なショットをするために最も基本となるのが正しい狙いに向かってキューを真っ直ぐに振って手球 を撞くこと。この練習法は、ショットしたい方向を正しく狙えるようにするのが第一段階。まずは写真のように手球と的球とキューのシャフトを一直線にセットすることからスタートします。この時はこの3つが完全に一直線になるように、できるだけ正確に慎重にセ ッティングすることが重要です。

セットが終わったら次に、一直線になっているシャフト→手球→的球のラインが、その通りの一直線に見える顔の位置を探します。この時、キューを持たずに実際に構えた時と同じくらいの高さで確認してみます。顔の位置や角度、傾きなどで一直線に見えない場合は、一直線に見えるように微調整します。写真のように見えたら、そこが真っ直ぐに見える顔の位置です。これをしっかり覚えておきましょう。

  • シャフト、手球、的球が一直線に見える位置を探す
  • 真っ直ぐに見えた時のイメージ

顔の位置が決まったら、立った状態で真っ直ぐに見える顔の位置のまま構えに入ります。構えた後に下を向いて、キューが手球と的球に対して真っ直ぐになっているかをチェック。もし曲がってしまっていたら、もう一度立ち上がってから構えに入り直して、再度キューラインを確認してみましょう。

  • 立った状態で真っ直ぐを確認
  • 顔の位置を変えずに
  • そのまま構えに入る

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次にレッスンしてくれるのは、今年の北陸オープンで準優勝するなどツアーシーンでも安定した成績を残す東のイケメンプロ1号の塙圭介プロ。正確なショットをするための土台の中でもブリッジは重要ですが、今回は間違ったスタンダードブリッジの例とそれを改善する方法について、塙プロが普段のレッスン時に初級者だけでなく中級者にも多く見かけるという形を例にしながらわかりやすくアドバイスします。

スタンダードブリッジは、ショットをする上で最も安定した形として必ず習得しておきたいブリッジですが、塙プロによると、中級者以上のプレイヤーであっても、正しく安定した形を取れていないことがあるとのことで、下写真の3つがその代表的な例です。このような形のブリッジでは、たとえキューを真っ直ぐに振れるようになったとしても、ブリッジ自体が動いてしまうことによって、キューが思い通りの軌道を描かず、その結果として狙っている方向がズレたり、狙っている撞点を撞けずにミスショットになってしまうことになります。

  • 中指の第2関節が曲がっている
  • 中指、薬指、小指が十分に開いていない
  • 掌の親指側がラシャから浮いてしまっている

ブリッジを改善する一番重要なポイントは、いかにブリッジを安定してラシャに接地させるかということ。悪い例のポイントを1つずつ改善していくことによって、左写真のようなどっしりとしたスタンダードブリッジが組めるようになります。また、安定したブリッジを組めるようになることで、キューの軌道だけではなく、ブリッジに連動してフォームのバランスと安定性も向上します。

  • 3つのポイントを改善するとブリッジは安定する
  • ブリッジの安定は、連動する身体の安定性に繋がる

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3番バッターは東のイケメンプロ2号の東條紘典プロ。現在では西尾祐プロに続いてバグースでは2人目となるフォーム解析レッスンをスタートさせている理論派インストラクターに、今回はCクラスからBクラスになりたてくらいのプレイヤーに東條プロがよく勧めているというドリル練習を紹介していただきます。難易度はそれほど高くなく、何を意識しながら練習するかに留意すれば重要な技術が習得できるドリルです。

下の写真が今回のドリルの配置。的球は⑦、⑧、⑨の3個を使います。まず⑦を短クッション中央の2ポイントの位置で右写真のように少しだけクッションと伱間を作った場所に置きます。この時にクッションにタッチさせてしまうと、このドリルの難易度が一気に上がりますので重要なポイントです。⑦を置き終わったら、⑧と⑨をそれぞれボール1個分程度の間隔で⑦と一直線上の位置にセットします。このドリルではこの3個を連続してシュートしていくのですが、この時に意識すべき点を踏まえながら練習することによって、手球の動きとそれをコントロールするための技術の基本を学ぶことができます。

  • 短クッション中央の2ポイント上に⑦~⑨の3個の的球をボール1個分程度の間隔で配置
  • レール際の⑦はこのように少しクッションから浮かせる

  • 顔の位置が決まったら、立った状態で真っ直ぐに見える顔の位置のまま構えに入ります。構えた後に下を向いて、キューが手球と的球に対して真っ直ぐになっているかをチェック。もし曲がってしまっていたら、もう一度立ち上がってから構えに入り直して、再度キューラインを確認してみましょう。

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今回のトリを飾るのは、バグースインストラクターズの中にあって、抜群のコミュ力と研究熱心で、わかりやすく丁寧なレッスンが好評の後藤田佳奈プロ。今回は後藤田プロがレッスンをしていてよく聞かれることトップ5の中から、自在に手球を操るために必要な「力加減のコントロール法」について、後藤田プロが自身のプレーでも実践している「力加減の基準の作り方」の基本を伝授します。

  • ビリヤードでは撞点と力加減(ショットスピード)を様々に変えてショットすることで、手球に様々なアクションを起こして自在にコントロールしていきます。すなわち、華麗なポジションプレーを決めて的球を取り切っていくためには、自分の思い通りの力加減をいつでも再現できるようになることが必要となります。力加減を変えるには、腕の振りのスピードを変える方法もありますが、後藤田プロが「力加減がわからないです」と質問を受けた時にレッスンしているのは、下の写真のようにテイクバックの長さを変えることで自分なりの力加減の基準を作っていく方法です。

下の図が今回後藤田プロに力加減をコントロールしたショットを実演して頂いた配置です。この方法で力加減を変える基準を作る練習を続けて、ある程度身に付いてきたら、このような1/2程度の厚みの簡単な配置でショットを使って、力加減の差による手球の走りの違いについても練習してみましょう。

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BAGUS

Hospitality & Entertainment をコンセプトに、ビリヤード、ダーツ、カラオケ、ネットカフェ、レストラン、シミュレーションゴルフなど様々なアミューズメントを幅広い層に向けて提供している人気のエンターテインメント空間。現在大都市圏を中心に、ビリヤードがプレーできる店舗を全国27ヵ所で展開中。(2017年3月31日現在)


2017年3月7日にグランドオープンした『バグース横浜西口店』