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2015.06.07 プレイヤー

夢への勝利!!

Player Pick up 桑田哲也

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5月31日(日)に行われた『第14回全日本スヌーカー選手権』は、既報の通りこの大会のためにタイでのスヌーカー修行から一時帰国した桑田哲也の優勝、『IBSF世界選手権』(アマチュアのスヌーカー世界選手権)の出場資格獲得で幕を閉じた。ゲーム内容は、一言で「他を全く寄せ付けなかった」と言い切っていい。

スヌーカーに馴染みのない人のためにも、ここに改めて選手を紹介しておきたい。桑田哲也、32歳。日本のスヌーカーの第一人者・福田豊を師と仰ぎ、20歳ごろから本格的にプレーを開始。メインツアー・プレイヤー(『ワールドスヌーカー』が主催する世界のトップクラスが参戦する大会に出場する選手)になる夢を追い、現在スヌーカー強国・タイへ修行に出て2年半が経つ。今回の全日本選手権優勝は、2年ぶり2度目だった。

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決勝日、桑田の表情が曇ることは一度たりともなかった。ましてや、時折笑顔すら見られるほど。それは周りのプレイヤーとレベルに差があるからでもなければ、相手を下に見ていたからでもない。純粋にスヌーカーを楽しんでいた。その充実ぶりは言葉にも現れる。

「最近、ようやくスヌーカーっていう競技が理解できたんです。今まではルールを知ってただけでした」

決勝戦で神箸渓心に1度フレームを奪われた以外、全日本選手権は全てホワイトウォッシュだったという結果だけ見れば余裕の勝利だったように思える。しかし、桑田にとってはプレッシャーを背負いつつの試合だった。この大会に優勝しなければIBSF世界選手権に"現実的には"出場できなかったのだ。

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桑田は普段タイで生活していることにより、日本のJSA(日本スヌーカー連盟)主催のトーナメントには出られない。そのため大会出場によって得られるポイントを稼いでランキング上位に入ることができず、出場権を得るには全日本選手権優勝しか道はなかった。

ただ、周囲にそんな背景を微塵も感じさせず、先に述べた表情も含め、強さだけを見せ付けたところが、この1年での桑田の成長なのだろう。少なくとも昨年の試合に、その"余裕感"はなかったように思える。

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IBSF世界選手権にこだわった理由は、優勝者にメインツアー・プレイヤーとなる権利が得られるのはもちろんだが、世界そして強い相手と戦える場が自身のブラッシュアップに繋がると考えているから。

タイでは来季、プロリーグのディビジョン1でプレーすることがほぼ確実という位置に付け、キャリアはまさに順風満帆。『参戦するだけではない本当の意味での世界挑戦』の準備が整いつつある。