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トピックス

2020.01.28 トーナメント

河原千尋が2020も無双を予感させる開幕V

第18回関西レディースオープン@大阪・玉出ビリヤードACE

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盤石の勝利で開幕戦を制した河原千尋


昨日お伝えした男子の部と同じく、1月25日〜26日(土・日)に大阪府大阪市の『玉出ビリヤードACE』を決勝会場に『関西レディースオープン』が開催された。結論から先に入ると、河原千尋が2年ぶり6度目の大会制覇。これで栗林美幸の同大会最多勝記録にタイで並んだ。今日は河原の記録をなぞりながら、今大会の様子をお届けしたい。

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決勝会場となった玉出ビリヤードACE


まず河原が本大会を初制覇したのは2011年のこと。以降10年間で優勝が6回。また彼女は昨年に7年連続日本一という快挙を遂げ、これは自身が持つ日本新記録を更新中。また日本ランキング1位は通算で9度目。これも梶谷景美が持つ記録と並んだ。さらに今回の優勝で河原は、昨年の東海オープンからJPBAのグレードG2の大会を実に4連勝中だ。

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3位タイ・梶谷景美


そんな河原を筆頭に栗林美幸、平口結貴、梶谷、曽根恭子という昨年の国内トップ5全員が出揃った決勝日。残る3枠にはお馴染み京都の夕川景子、関西オープン決勝日初進出の府川真理、そして注目のプロデビュー戦となる佐原弘子の3人が狭き8人の枠に残った。ちなみに男子がベスト8の平均年齢が43.1歳だったのに対して女子は40.0歳。

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3位タイ・栗林美幸


見どころ多いカードが並ぶ中、もっとも激しい攻防を繰り広げたのは栗林と夕川の一戦。両者ミスが少ない好ゲームはヒルヒルに及び、最後は残り2球の勝負となり、栗林がこれを制した。また府川が平口と通算5度目の対戦で初めて勝利を収めた。その他は河原が佐原に、梶谷が曽根にそれぞれ勝って駒を進めた。

準決勝でも再び府川が注目を集めることとなった。栗林という最難敵を相手に自分のペースでゲームを進めた府川が自身初となる決勝戦進出に向けて6-4でリーチをかける。だが栗林がクールに巻き返してゲームはワンラック勝負に。ここで1番の攻防でチャンスを得た府川が、きっちりと取り切って初ファイナルへ名乗りを上げた。一方の河原と梶谷の対戦は、先に2点を先行した梶谷に対して河原がチャンスを確実に得点につなげて7-3と逆転勝利を収めた。

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準優勝・府川真理


こうして決勝戦は公式戦通算38勝目を狙う河原と初優勝を目指す府川の対戦に。奇しくも2人は同じ1985年生まれ(学年は河原が1つ上)。ゲームはバンキングを制した府川のマスワリでスタートした。だが2ラック目以降は徐々に河原のペースになり、後半はマスワリを量産する格好で河原が貫録のシーズンV発進を決めた。

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G2戦5連勝の河原。次戦の関東レディースで女王を止めるプレイヤーは出てくるのか


「(前年最終戦から)少し間が空くので開幕戦は気合も入って緊張する試合。満点の出来という訳ではないですが、練習でしていることを生かせていると一番感じられた大会でした」とは試合後の河原の談話。成長を続ける日本のエースが、さらに手応えを感じている様子で、今年も河原を中心にシーズンが展開していくことを予感させた。一方敗れた府川は「決勝戦で負けた悔しさよりも今は初めてファイナルを撞けた喜びの方が大きいです」と階段を登る好感触を得ていた模様。無論、栗林、平口、梶谷、曽根らも河原の独走を見守るつもりはないだろう。今年もエキサイティングな女子戦線に期待だ。

Akira TAKATA