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トピックス

2019.06.03 トーナメント

大勢のギャラリーの前で杉原匡がタイトル奪取!

西日本グランプリ第3戦

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優勝・杉原匤


昨日、和歌山市の『オーシャンドリーム』(予選は近隣3店舗併用)において『西日本グランプリ(西GP)第3戦』が開催された。結果から先に記すと、 杉原匡が2006年以来13年ぶり2度目のGP制覇を飾った。プロ15年目の杉原にとって、今回は国内公式戦で10度目のファイナル。また決勝戦の相手となった 飯間智也も30歳にして、大きな成長が窺え、その範囲はプレイヤーとしての範疇に留まらない。今日はそうしたプレイヤーたちの成長、そして西GPの進化についても紹介していきたい。

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会場となった和歌山県和歌山市にある『オーシャンドリーム』


前回からスタートして好評を博している「レディーストーナメント」の併催以外にも、様々な試みが行われた。「パーフェクト・ストローカー、飯間智也」、「小倉のプーさん、 北谷英貴」。決勝ラウンドの抽選時には、戦績やエピソードを交え、キャッチコピーも加えた選手紹介が行われた。優勝者予想ゲームや実況・解説音声入りのライブ映像配信、試合時間軽減を目的とした(将棋等にも用いる持ち時間を測る)チェスクロックの導入、またTVテーブルの勝者は直後にインタビューも行われ、大きな盛り上がりを見せた。

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3位タイ・北谷好宏


こうした取り組みは目に見える効果が表われ、杉原も優勝後のコメントで「大勢の人が見てくれるのは緊張も増すけど、選手としてやりがいを感じられました」と、決勝戦まで多くの観客が残っていたことに触れた。またチェスクロックについては「賛否様々な意見が出ました。定めた時間が妥当なのか、継続をするのかも含めて、様々な角度から『ギャラリー目線』での検証をして改善を」と、大江明JPBA西日本副ブロック長が導入の経緯や今後の展望を語り、よりスピーディな大会運営に意欲を見せた。

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曽我部光貴選手の今後の活躍に注目だ。


そんな話題の多かった今大会の決勝16名の中からピックアップ・プレイヤーを1人。予選で田中雅明鎌田充昭を破って、アマチュアで唯一人決勝ラウンドに駒を進めた曽我部光貴選手。奈良のキングスポット所属の彼は、今年のGP第1戦でも5位タイの戦績を残しており、明後日(6/5)に開催されるプロテスト受験も表明している。丁寧でクレバーな球捌きに期待が寄せられる存在なので、この機会に覚えておいていただきたい。

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3位タイ・原口俊行


さて、試合の方はベスト8が枠順に福本宇太郎、飯間、和田敏幸北谷好宏 原口俊行、北谷英、杉原、浅野正人という顔ぶれに。ここで北谷は追いすがる和田を振り切って7-5、杉原は3-0のスタートダッシュを守り切り浅野を7-3で下す。そして飯間と原口はそれぞれヒルヒルを制して準決勝進出を決めた。その準決勝は飯間が北谷好を、杉原が原口を、それぞれ7-3、7-1のスコアで倒して決勝の舞台へ駆け上がった。この2カードは、ともに相性のような形で飯間と杉原が勝ち越していて、今回もそれをなぞった格好だ。

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第2戦に引き続き、2回目となった今回も男子に負けぬ盛り上がりを見せた


グランプリより一足先に決着をつけたレディースグランプリ。こちらは和歌山の原本真以子が大阪の井上美紀を決勝で下して、2代目の優勝者に輝いた。「今日はすっごく楽しくて最高の一日でした。自分の試合もグランプリの観戦など全部です」と笑顔で語る原本の言葉は、本大会の試みの成功を感じさせるに十二分なものであった。なお男子の決勝戦は、2-2から5連取を遂げた杉原が、前述の通りGPでは実に13年ぶりとなる優勝を飾った。

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準優勝・飯間智也


表彰式後に杉原にマイクを向けると、晴れた表情で明るい声が返ってきた。「道具のことですごくお世話になっているアダムジャパンさん、いつも応援してくれるお店のお客さんや仲間たち、そして子供の『頑張って』動画を送ってくれる家族。たくさんの僕を支えてくれる人に喜んでもらえる報告ができる。『優勝』ってホントにいいですよね」。冒頭で紹介した通り公式戦で10度目のファイナルを経験した杉原。競技愛と人間的な深みもまた一段と増した印象だった。

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インタビューを受ける杉原。試合の緊張感から解放され、安堵の表情を見せていた。


西GPでは視聴率を高め興行として成立させることを目標に飯間や吉岡正登浜田翔介らが精力的に動き、そこに先輩組が助言を送りながらサポートを行う。トーナメントのクオリティ、そしてランキングにおいても、西日本全体が巻き返しに向かう機運が高まっているという印象を受けた。これについては、開催店のオーナーである竹本公訓氏(元JPBA)も「お客さんも喜んでくれたと思うし、ムードも良くなっていると感じた」と、久しぶりとなった和歌山でのGP開催の盛況ぶりと活性化を喜ぶことをコメントで触れた。今後、西GPがどこまで進化するのか、大いに注目していきたい。

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左から3位タイ:北谷好宏、優勝:杉原匤、準優勝:飯間智也、3位タイ:原口俊行


なお西GP次戦は8月17日(土)に高知で開催の予定。こちらは大会のショーアップだけでなく、スポンサーの意向により翌日に『家族や仲間と楽しむ夏休み』をテーマに、日本一美しいと言われる川において、バーベキューやウォータースポーツを楽しむイベントも企画されているという。こちらはアマチュア選手や家族の参加も可能ということなので、興味を持たれた方は、後日リリースされる予定である次戦の要項にご注目を。

※決勝戦の様子は後日CBNTで配信予定です。どうぞお楽しみに!

by Akira TAKATA