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2018.07.05 ジャパンオープン

【JOカウントダウン Vol.21】THE FINAL RACK その4

2016 Women's 9-ball Final

数々の激闘が30年間に渡って繰り広げられてきたジャパンオープン。中でも記憶に残るドラマが数多く生み出されてきたJOのクライマックス、決勝戦のファイナルラックを映像と共に振り返る「THE FINAL RACK」をJOカウントダウンではお届けしている。2016年の男子に引き続き、今回は2016年女子決勝のファイナルラックを観てみよう。

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栗林美幸


2016年女子の決勝は、JO3勝目を狙う栗林美幸とベスト8では河原千尋を8-2で下して勝ち進んできた台湾の16歳・陳佳樺の対戦だった。

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陳佳樺


序盤は、陳が正確なシュートとポジショニングを遺憾なく発揮するプレーで第6ラックを終えて4−2とリード。第3ラックではジャンプのシュートを成功させ、第6ラックでは4-9コンビを決めるなど、あどけなさが残る顔立ちとは裏腹にガッツとセンスのある試合運びで観客席を沸かせていた。第7ラックでは栗林が負けじと8-9コンビを返して3-4。その後3ラックはマスワリ、1-9コンビ、マスワリで6−4と形勢を逆転し、試合はシーソーゲームとなる。

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5−6で迎えた第12ラック。陳にとってはこのラックを取れば同点、栗林が取ればリーチという両者にとって絶対に相手に渡したくないラックだ。どちらとも慎重なプレーを重ねたこのラックは、セーフティとアンドセーフティのやりとりが続く。その中でチャンスが多く回って来ていたのは陳だったが、プレッシャーからかなかなか取り切れない。最後3球残った7番で栗林が縦バンクを狙うも厚くはずれ、そこから陳が取り切って6−6のタイに持ち込んだ。

第13ラック、陳のセーフティが甘く残り、これを栗林が取り切ればリーチというところで痛恨の8番シュートミス。絶対に外さないと思われたその8番を陳もまさかのミス。観客席からは立て続けに落胆の声が漏れた。まさか回ってくるとは思わなかった2度目の8番、栗林は落ち着いてポケット、そして9番もしっかり沈めて遂にラックカウント7−6で勝利に手をかけ、運命のブレイクへと向かう......



最後は陳のミスにも救われる形とながらも、経験豊富な栗林美幸が見事JO3度目の優勝を果たした。この年の男子は栗林と夫婦の栗林達も隣のテーブルで決勝を戦っていた。こちらは土方隼斗の前に準優勝に終わったが、栗林(美)の試合終了後には笑顔でハイタッチしていた。

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